研究成果の概要 |
次世代シークエンサー(NGS)を用いて39家系の常染色体優性間質性腎疾患(ADTKD)疑い症例の遺伝子解析を施行した。うち16家系で原因遺伝子を同定した(診断率41.0%)。従来解析が困難とされたADTKD-MUC1も3家系4症例で遺伝子変異を同定することができ、本研究により既知のADTKD関連遺伝子(MUC1, UMOD, HNF1B, REN, SEC61A1)はすべて遺伝学的に診断できたことから、NGSによるADTKD包括的遺伝子診断体制を確立することができた。さらに臨床的ADTKD症例でBICC1やPKD1遺伝子の変異例 があり、これらがADTKDの新規遺伝子である可能性も示した。
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