樹状細胞や上皮細胞から産生される IL-36β の悪性黒色腫に対する抗癌作用を検討する目的で、マウス IL-36β のN末端の30個のアミノ酸を除去した truncated IL-36β を発現する 2種類の遺伝子組換えレトロウイルスを作成し, B16-F10-PTH-truncated IL-36β および B16-F10-GH-truncated IL-36β を樹立した。樹立した細胞株は野生株に比較して in vivo の増殖が著明に抑制される。この現象には IL-36β の T リンパ球の PD-1 発現を抑制する作用機序が関係している可能性が示唆された。
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