研究成果の概要 |
HDAC阻害剤がケロイド細胞において細胞外マトリックスや転写因子の遺伝子発現にどのような影響を及ぼすか検討した。以前の検討でケロイド組織中のHDAC2が高発現した事から、今回HDAC阻害剤として、より選択的にHDAC2を阻害するMocetinostat、Apicidin, CAY10683を選択した。結果、いずれのHDAC阻害剤もCOL1A2抑制し得たが、MocetinostatはTGF-β1を抑制し、MMP-1,3の発現を上昇させることがわかった。Mocetinostatは種々の転写因子を調整し、線維化を抑制する可能性が示された。今後検討数を増やし、更にメカニズムの解明を行う予定である。
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