研究代表者らはIL-36受容体拮抗因子(IL-36Ra)欠損症を病因とした膿疱性乾癬(GPP)などの皮膚疾患について研究を行っている。本研究では(1) 好中球細胞外トラップ(NETs)阻害薬のIL-36Ra欠損によるGPPモデルに対する治療効果(2) IL-36Ra欠損による接触皮膚炎悪化の病態(3) IL-36Ra欠損による皮膚潰瘍治癒遷延化の病態を目的とした。研究成果として、NETsはDITRAにおいて新たな治療標的となることを提示した。さらに、TAK-242によるTLR4シグナルの阻害が接触皮膚炎と創傷治癒の新たな治療薬となる可能性を示唆した。
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