研究課題/領域番号 |
18K08286
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
会津 隆幸 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (00400135)
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研究分担者 |
松崎 康司 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50322946)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | BP230-KOマウス / 細胞接着タンパク |
研究実績の概要 |
1.BP230タンパク欠損のよるヘミデスモゾーム、デスモゾームの構造上の変化:①BP230-KOマウス背部皮膚を採取、電子顕微鏡でHD、デスモゾームの構造変化を確認。②直接蛍光抗体法にて、細胞接着タンパクの発現ならびにその局在の変化を解明。③採取した皮膚よりRNAを回収、BP230タンパク欠損に伴う代償的なタンパク発現の変化をreal- time PCRで量的に確認。④外用剤塗擦による炎症予防効果を、経時的に確認。 2.表皮細胞遊走能の変化ならびに創傷治癒への影響:①BP230-KOマウス由来表皮細胞を培養し、その遊走能をタイムラプスで撮影、正常表皮細胞と比較、検討。②直接蛍光抗体法で、BP180などHD構成タンパクの発現ならびにその局在を確認。③BP230-KOマウス背部皮膚に人工的に6mmの皮膚欠損を作成、上皮化までの過程を経時的に観察。④適宜皮膚生検を行い、潰瘍底の伸長する表皮細胞のHD構成タンパクの発現を免疫組織化学染色で確認。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね研究実施計画に沿って研究を行い、計画通り進展している。
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今後の研究の推進方策 |
BP230タンパクを標的としたBP発症モデルマウスの作成:BP230 (BPAG1-e) には複数のisotypeのBPAG1 (BPAG1-a, BPAG1-b など) が存在するが、BP230独自のタンパク構造をコードしているのはエクソン23と24である。BP230-KOマウスにBP230のエクソン23と24由来のタンパクを投与、免疫させたBP230-KOマウスから血清を回収、BP発症マウスを作成する。 ①BP230のエクソン23、24をクローニング、約30個のアミノ酸からなるタンパクを発現するベクターを作成、大腸菌に形質転換させ、そのタンパクを回収。②BP230-KOマウス皮内に2週に1回投与、8週後に抗血清を回収。③ELISA 法でそのタンパクに対する抗体産生を確認。④C57BL/6マウス背部皮膚に抗血清を投与、後日皮膚生検を施行、直接蛍光抗体法で表皮基底膜に抗体、補体の沈着を確認する。⑤抗BP180 抗体、抗血清を皮内もしくは尾静脈から投与、BPで見られる紅斑、水疱形成など経時的に観察、適宜生検し表皮下水疱、炎症細胞浸潤など評価する。
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