本研究計画の意義としては病態の解明のみならず、皮膚組織で特異的環状RNAを検出する事で各疾患の診断や病勢の評価ができれば、より鋭敏な全く新しい疾患マーカーの開発につながる創造性が存在する。さらに、マウスモデルを用いて環状RNAを特異的に補充あるいは阻害する事で皮膚線維化が抑制出来ることを証明出来れば、新規治療の開発につながる。社会へ与えるインパクトとして、膠原病の病態解明・診断・治療法の開発は医学全体における長年の課題であった。膠原病を含むいわゆる難病の原因解明は国民の健康増進に大きく寄与するとともに難病に対する社会の考え方を大きく変えることができる。
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