現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Intact DSCC特異的発現因子の毛包誘導能スクリーニング:我々がintact DSCCのプロファイリングで見い出しているDSCCを特徴付ける因子群を、siRNAを用いたサイレンシングによって、毛包誘導能との相関性を有するアルカリフォスファターゼ活性を指標にスクリーニングし、誘導能に寄与する候補因子群がTLE4: transducin-like enhancer of split 4, MMP11: matrix metallopeptidase 11, PTGER3: prostaglandin E receptor 3, GREM2: gremlin 2, RBP4: retinol binding protein 4, ASPN: asporinの6つであることを同定した。そして、そのうちのひとつであるGREM2がin situ hybridizationおよび同probeを用いてDSCに局在することを明らかにした。 GREM2が毛周期における成長期、退行期、休止期のいずれにも、そして、ミニチュア化した毛包にもDSCに局在することを観察した。GREMはBPM: bone morphogenetic proteinのアンタゴニストであり、BMPは毛球部において毛乳頭と基質に発現していることも観察した。アンタゴニストという特性、および発現の部位的特徴から、毛成長における両者の関係を解析中である。
|