B細胞リンパ腫の様々な病型においてNotchシグナルの活性化を生じる遺伝子異常が認められる。我々はその意義を明らかにするために、成熟B細胞において活性化型Notch1が高発現するマウスを作出し解析を行い、IL-33の分泌を介し2型ヘルパーT細胞や制御性T細胞優位の反応を惹起し、抗腫瘍免疫の作用しにくい免疫微小環境を生じることを明らかにした。また、エピゲノム修飾薬のスクリーニングを用いて、遺伝子発現修飾機構(エピゲノム修飾)により低下したリンパ腫のCD58の発現をEZH2阻害薬が回復させることで、リンパ腫に対する免疫を活性化することができることを示した。
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