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2021 年度 研究成果報告書

血小板ー白血球コンタクトの免疫学的解析による炎症メカニズムの解明と新規治療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08339
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

平橋 淳一  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70296573)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード炎症 / 細胞外ヒストン / Immunothrombosis / 好中球 / 血小板 / Mac-1 / 糖尿病 / 血管障害
研究成果の概要

炎症における急性期蛋白のひとつである細胞外ヒストンは血栓を形成することにより臓器障害の重症化をもたらすことが知られている。我々は、細胞外ヒストンが接着因子Mac-1を介して好中球と血小板を活性化して両者を凝集させ、血管障害に寄与することを証明した。また、この病態は糖尿病においてさらに増悪するが、糖尿病では細胞外ヒストンに対する好中球の感受性が増幅し、ヒストン刺激により末梢血に動員される活性化好中球が顕著に増加することが判明した。以上より、急性炎症において細胞外ヒストンは、Mac-1をkey mediatorとして血小板-好中球凝集を来し血管障害の重症化に寄与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

免疫学、炎症学、血栓、腎臓学

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫学的機序による血栓形成メカニズムであるImmunothrombosisの制御異常により、敗血症やCOVID-19の重症化がもたらされる。Immunothrombosisのメディエータとして、傷害された細胞から放出される細胞外ヒストンは極めて重要な役割を果たす。我々は細胞外ヒストンが、接着因子Mac-1を介して好中球と血小板を凝集させて血管障害を起こすことを証明した。また、糖尿病において細胞外ヒストンに対する好中球の感受性が亢進してImmunothrombosisが増幅されて重症化することを証明し、Mac-1によるImmunothrombosisが治療の標的となる可能性を示した。

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公開日: 2023-01-30  

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