T細胞レセプター遺伝子と新規に開発したアダプター分子を1回の遺伝子導入によりT細胞内に遺伝子導入可能とする新規ベクターの開発を試みた。ひとつのベクターで遺伝し導入する1 virus vector法(1vv法)と二つのウイルスベクターを用いる方法 (2 virus vector法, 2vv法)を比較したところ、ウェスタンブロット法でも、フローサイト メトリー法でも2vv法でアダプター分子の発現が約3倍程度高く、2vv法で作成したTCR-Tの方が有意に抗原刺激後の増殖が有利であった。TCRよりも3倍以上多くのアダプター分子を遺伝子導入する必要があることが示された。
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