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2020 年度 実績報告書

絶対的遺伝子発現解析による造血幹細胞・ニッチ間分子コミュニケーションの全貌の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K08377
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

清田 純  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (40793790)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード遺伝子発現 / 1細胞解析 / RNA-seq / 造血幹細胞 / ニッチ / 分子コミュニケーション
研究実績の概要

2020年度は、昨年度までに完成させた高性能single cell RNA-seqパイプラインを用いて、当初計画の細胞種に対するsingle cell RNA-seqを施行する予定であった。このパイプラインは1細胞から約11000種類の遺伝子の発現を定量的に検出することに成功しており、現在一般に用いられている手法が約3000遺伝子しか検出できないことと比較して、世界的に見ても最高水準のscRNA-seq手法の実装であると言える。遺伝子発現解析方法をマイクロアレイからRNA-seqに変更したために、実際の細胞を使った測定が遅くなったが、このRNA-seqへの転換は世界的流れであり早めに対応できたことは極めて重要であった。
しかしCOVID-19が発生し、その影響によって実験機会の制限とハイスループットアッセイ関連の実験消耗品の入手困難が発生し研究遂行の遅延が起きている。状況が改善し次第、マウス骨髄内に存在する極めてヘテロな各種細胞をターゲットとして、遺伝子発現状態をsingle cell RNA-seqを用いて網羅的に解析し、細胞間コミュニケーションのモデルを構築する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] A molecular cell atlas of the human lung from single-cell RNA sequencing2020

    • 著者名/発表者名
      Travaglini Kyle J.、Nabhan Ahmad N.、Penland Lolita、Sinha Rahul、Gillich Astrid、Sit Rene V.、Chang Stephen、Conley Stephanie D.、Mori Yasuo、Seita Jun、Berry Gerald J.、Shrager Joseph B.、Metzger Ross J.、Kuo Christin S.、Neff Norma、Weissman Irving L.、Quake Stephen R.、Krasnow Mark A.
    • 雑誌名

      Nature

      巻: 587 ページ: 619~625

    • DOI

      10.1038/s41586-020-2922-4

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 1細胞RNAシーケンスによるヒト肺細胞分子アトラス2021

    • 著者名/発表者名
      清田 純
    • 学会等名
      第61回日本呼吸器学会学術講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] データ駆動型医科学に向けて2020

    • 著者名/発表者名
      清田 純
    • 学会等名
      第5回IoMT学会学術総会
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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