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2020 年度 研究成果報告書

全身性自己免疫疾患におけるRasGRPシグナル異常の解明とその是正

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08380
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東京医科歯科大学 (2019-2020)
北海道大学 (2018)

研究代表者

保田 晋助  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00374231)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード関節リウマチ / 滑膜線維芽細胞 / RasGRP
研究成果の概要

関節リウマチ (RA) 患者では、関節を覆う滑膜が異常増殖し、これが骨・軟骨破壊の原因となっている。RAの治療は飛躍的に進歩したが、それでも寛解に至る症例は半数に過ぎず、免疫抑制による感染症も問題となる。この問題を解決するために、本研究課題ではRAにおける滑膜細胞そのものを標的とした治療開発を目指している。限られた血球に発現するシグナル分子であるRasGRP2, RasGRP4が一部のRA患者滑膜に高発現し、滑膜線維芽細胞の増殖・遊走・炎症性物質の産生を共同して促進していることが明らかになった。さらに動物モデルを用いてRasGRP2, RasGRP4を阻害することで関節炎と骨破壊を抑制できた。

自由記述の分野

膠原病・リウマチ

研究成果の学術的意義や社会的意義

RasGRPは1-4のファミリー分子からなるシグナル分子で、それぞれ血球の系統に比較的限局して発現する。関節リウマチの治療は飛躍的に進歩したが、寛解に至る患者は半数に過ぎず、免疫抑制に伴う感染症も避けがたい。本研究課題では、関節リウマチの本態とも言える増殖した滑膜においてRasGRP2,4が異所性発現すること、これらが共同して滑膜の病的な働きを促進すること、また関節炎動物モデルを用いてこれらが治療標的になり得ることを示した。これらは、RasGRP標的薬をリウマチの本態である滑膜にデリバリーする治療の開発に繋がる知見であるといえる。

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公開日: 2022-01-27  

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