本研究では,Aff3の生理的,分子的な機能を解明することを目的として、Aff3欠損マウスの解析を行った。その結果,IgG2c等へのクラススイッチの低下が認められ,また、マウスマラリア感染モデルでは,感染抵抗性の低下が認められることを明らかにした。さらに、Aff3がクラススイッチを制御する分子機構について解析を行い、AFF3タンパク質が直接抗体遺伝子座のスイッチ領域の結合し、そのDNA変異率を向上させることでクラススイッチを促進していることを明らかにした。ヒトにおいても,Aff3と抗体の発現量が相関していることを見出した。
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