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2018 年度 実施状況報告書

関節リウマチ病態に関与する新規分子MS4A4Aの機能解明と臨床応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K08396
研究機関北里大学

研究代表者

山岡 邦宏  北里大学, 医学部, 教授 (20425317)

研究分担者 竹内 勤  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50179610)
吉本 桂子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (20383292)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード関節リウマチ / MS4A4A / フローサイトメトリー
研究実績の概要

これまでMS4A4A発現をPCRを用いた遺伝子発現で行ってきたため、本年度はフローサイトメトリーによるタンパク発現レベルの確認を行った。予備実験での結果確認を兼ねてヒトMS4A4Aを過剰発現した細胞株をポジティブコントロールとして複数の市販抗体の検証を行ったところ、差を認めた。そのため、患者検体を用いた検証をやり直す予定とした。今後、関節リウマチ患者を中心に膠原病患者末梢血検体におけるMS4A4Aの発現解析に着手する予定である。また、マウスMS4A4Aに対する抗体は市販されているものがないため、ポリクローナル抗体の作成に着手した。生体におけるMS4A4Aの役割を検証する目的でマウスの実験を並行して行っており、コンディショナルノックアウトマウスを作成中である。また、野生型マウスを用いた関節炎モデルでは、血液と滑膜でのMS4A4A発現上昇を再確認できたが、こちらもタンパクレベルでの発現確認を進める予定としている。ポリクローナル抗体は近日中に入手予定となっており、ポジティブコントロールでの抗体としての有用性を確認後に末梢血中でMS4A4Aを発現する細胞分画の同定を行う。PCRでのMS4A4A発現は確立しているため抗体の検証を行いつつMS4A4Aを発現する細胞分画をPCRで確認する。また、MS4A4A発現は炎症に関与して誘導されるが、具体的因子は未同定であるため、種々の炎症・抗炎症性サイトカインで刺激を行ったが、明確な因子の同定でには至っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

発現解析を行う抗体から作成する必要があるため実際の解析に着手するまでに時間を要している。すでにヒトMS4A4Aを同定可能な抗体は検証済みであり、マウスMS4A4Aに対するポリクローナル抗体を入手した。

今後の研究の推進方策

患者検体の収集には時間を要しており、コンディショナルノックアウトマウスが2019年度上半期に入手予定であることからマウスの実験を中心に次の3つの課題を進める予定である。1. 抗マウスMS4A4Aポリクローナル抗体の検証、2. Creマウスとの交配に夜単球特異的MS4A4Aノックアウトマウス作成、3. 野生型マウスを用いた炎症環境下でMS4A4A発現を誘導する因子の同定。

次年度使用額が生じた理由

勤務先変更に伴い、一時的に研究が滞ったため。次年度に繰り越して研究室を新たに立ち上げている。

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公開日: 2019-12-27  

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