今後の研究の推進方策 |
本年度以降は、既に入手、繁殖済みであるFosBノックアウトマウスを用いて、衝撃波照射に対する遺伝子反応応答解析、衝撃波照射による創傷治癒促進効果におけるFosBの役割、について解析する。 #1 FosBノックアウトマウスを用いた衝撃波照射に対する遺伝子応答解析:(1) コントロール, 衝撃波未照射、(2) FosB遺伝子欠損, 衝撃波未照射、(3)コントロール, 衝撃波照射、(4) FosB遺伝子欠損, 衝撃波照射、の4群における皮膚組織の遺伝子発現変化をマイクロアレイにて解析する。 #2 衝撃波照射による創傷治癒促進効果におけるFosBの役割:マウスの背部に生検針にて直径6mmの創傷を作り、(1) コントロール, 衝撃波未照射、(2) FosB遺伝子欠損, 衝撃波未照射、(3)コントロール, 衝撃波照射、(4) FosB遺伝子欠損, 衝撃波照射の4群における創傷治癒を解析、比較する。また、ブレオマイシン投与による強皮症モデルマウスも用いて同様の実験を行い、特に強皮症における創傷治癒の効果も検証する。 #3 細胞内cAMP上昇による効果的な体外衝撃波療法の開発:ホスホジエステラーゼ4阻害剤であるアプレミラストをマウスに投与することにより、衝撃波照射後のFosBの上昇、創傷治癒における効果について検証する。
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