研究課題/領域番号 |
18K08411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩本 直樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (80437897)
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研究分担者 |
増山 律子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (60297596)
玉井 慎美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (60380862)
一瀬 邦弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (60437895)
川上 純 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90325639)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / 抗CCP抗体 / 破骨細胞 / アバタセプト / ケモカイン |
研究成果の概要 |
抗CCP抗体陽性、生物製剤治療、疾患活動性と抗CCP抗体誘導性破骨細胞分化能の相関は認めなかったが、CRP高値(基準値以上)の患者においては正常範囲の患者と比べ抗CCP抗体誘導性破骨細胞形成数が多かった。また、抗CCP抗体誘導性破骨細胞分化形成はアバタセプト(一般名:オレンシア)により抑制された。 関節リウマチ患者から得られた滑膜線維芽細胞に対する抗CCP抗体の作用の検討では抗CCP抗体は滑膜線維芽細胞からのケモカイン産生能の増強を認めた。
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自由記述の分野 |
リウマチ・膠原病内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗CCP抗体(ACPA)誘発性破骨細胞形成がCRP陽性患者において増強していることが明らかになった。一方、疾患活動性や治療薬は破骨細胞形成数と相関しなかった。すなわち、治療薬や疾患活動性に関わらず、ACPA陽性関節リウマチ(RA)患者はCRP陽性であると骨破壊が進行することが示唆され、RA治療でのCRP制御の重要性が改めて明らかとなった。また、ACPA陽性患者におけるオレンシアの有用性が破骨細胞形成の側面からも明らかとなった。 さらに、本研究で明らかとなったACPAによる滑膜細胞からのケモカイン産生増強能を鑑みると、ACPA陽性RA患者においては抗ケモカイン療法がより有効である可能性がある。
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