• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

RNAiを用いた真菌血症に対する新たな治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 18K08439
研究機関大分大学

研究代表者

平松 和史  大分大学, 医学部, 教授 (80301381)

研究分担者 門田 淳一  大分大学, 医学部, 特任教授 (50233838)
小宮 幸作  大分大学, 医学部, 准教授 (50727550)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードCandida albicans / siRNA / (1,3)β-D-グルカン
研究実績の概要

これまでのin vitroにおけるCandida albicansへのsiRNAの効果の実験で、一部siRNAによる増殖抑制が認められた菌株(ATCC2091株)とsiRNA7、8を用いて、siRNAを添加する量を増やし検討した。コレステロール付加のsiRNA7及び8とコレステロール非付加のsiRNA7、8の計4種類をsiRNAとして用いた。siRNAの添加する量を増やすためにsiRNAを0時間に50μMあるいは0時間に25μM、6時間後に25μMを添加した2群を作成し、経時的な菌量の変化について検討した。siRNA非添加のコントロール群では培養開始19時間で138000CFU/ml、51時間で8000000CFU/mlへと増菌していた。一方でコレステロール付加siRNA8を0時間25μM 、6時間後25μM添加した群では、19時間後73500CFU/ml、51時間後5500000CFU/mlへと増菌していた。また0時間後に50μMを添加した群でも19時間後41500CFU/ml、51時間後5500000CFU/mlへと増菌していた。コントロール群と比較し、siRNA量を増やした群では19時間後で、1/2~1/3、51時間後で2/3程度減少していた。コレステロールを付加していないsiRNA8での検討では、コントロール群と比較してほぼ同様の増菌曲線を示しており、抑制効果は認めなかった。コレステロール付加siRNA7においてもコントロール群と比較し、19時間後1/5~1/2、51時間後1/5~1/3程度の増菌抑制効果を示していた。コレステロール付加のsiRNA7、8いずれもわずかに増菌抑制効果を示していたが、有意差は認めなかった。siRNAをさらに増量することで増菌を抑制できる可能性があり、引き続き検討を進めていく必要があると思われた。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi