| 研究課題/領域番号 |
18K08446
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| 研究機関 | 埼玉医科大学 |
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研究代表者 |
樽本 憲人 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (00746993)
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| 研究分担者 |
前田 卓哉 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20383763)
早川 智 日本大学, 医学部, 教授 (30238084)
中山 周一 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (80280767)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 梅毒トレポネーマ / マクロライド耐性 / PNAプローブ / LAMP |
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| 研究実績の概要 |
前年度までに、サブクローニングした梅毒トレポネーマのプラスミドおよびT. pallidumを除く29菌種のゲノムDNAでLAMP法およびPNA-LAMP法の感度、特異度を評価しつつ、臨床検体の使用に関する埼玉医科大学倫理委員会の承認 (番号885) を受けた。
今年度は、臨床検体を用いたPNA-LAMP法の検討をおこなった。具体的には、2014年10月から2018年3月までに、梅毒疑いの病変からの滅菌綿棒でぬぐった検体を用いたが、PCR法で梅毒トレポネーマと確認できたのは66検体であった。さらに、23SrRNA遺伝子（628 bp）をダイレクトシーケンス法にて評価したところ、A2058G変異は55/66株（83.3％）で認められ、これらの株がマクロライド耐性であったことが示唆された。66検体の梅毒トレポネーマ検体のうち、LAMP反応（PNAなし）は4検体（WT2検体、MT2検体）で陰性であり、全体の陽性率は93.9％（62/66）であり、WTは91.8%（9/11）が陽性、MT83.3%（53/55）が陽性であった。また、これらLAMP陽性62検体に対してPNA添加により、WT9検体はいずれも反応が阻害された一方で、MT53検体はいずれも反応を確認できた。
以上より、今回検討したPNA-LAMP法により、臨床分離株からのA2058G変異が確認することができた。培養による薬剤感受性試験を行うことのできない梅毒トレポネーマのマクロライド感受性の評価を、日常臨床で利用可能なLAMPテストキットとPNAの組み合わせで実施できることが確認することができた。
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