新世代の結核診断法QuantiFERON(QFT)-Plusは、QFT-GITと異なる結核抗原を含み、免疫低下状態や高齢結核の診断能に優れる可能性がある。本研究ではQFT-GIT、QFT-Plus、T-SPOT.TBの精度を比較検討し、残血漿中バイオマーカーを測定した。感度、特異度に関し、QFT-Plus、QFT-GIT、T-SPOT.TBは同等であった。また、QFT残血漿中のサイトカイン値に関して、QFT-plus抗原のサイトカイン産生能はQFT-3G抗原と比較して同等か、やや劣る可能性が示唆された。活動性結核の診断目的のROCにおいては、IP-10値を用いた場合に最もAUCが高かった。
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