研究課題/領域番号 |
18K08464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
永野 秀和 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (60788876)
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研究分担者 |
田中 知明 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50447299)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ミトコンドリア / 脂肪細胞 / 細胞内代謝 / 酸化的リン酸化 |
研究成果の概要 |
樹立したCRISPR/Cas9によるDPYSL4ノックダウン脂肪細胞作製の系を用いて、前駆脂肪細胞から脂肪細胞分化誘導時の遺伝子発現の変化や含有脂肪適量の計測による脂肪分化の変化を観察することでDPYSL4が脂肪機能制御に与える影響を調べることができた。これまでin vitroで捉えてきた酸素消費、細胞内代謝変化、抗腫瘍効果をin vivoへ拡大して、DPYSL4のストレートノックアウトマウスを作成することができた。DPYSL4のイントロン2とイントロン3にloxP配列を挿入するためのターゲットベクターを作成し、BL6系マウスES細胞からノックアウトマウスを作成した。
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自由記述の分野 |
代謝及び内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子の網羅的発現解析から同定したDPYSL4は、がん細胞と脂肪細胞に共通して認められる。この分子は、エネルギーの産生工場であるミトコンドリアの「呼吸鎖超複合体」と呼ばれる構造に働きかけることで、細胞のエネルギー・代謝調節作用を発揮したり、脂肪細胞の機能を制御する。また、細胞増殖に対して抑制的に働くことから、生活習慣病とがんに関わる重要な分子であることを明らかにした。
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