2型糖尿病の病態には、グルコース応答性インスリン分泌の低下とインクレチン効果の減弱が関与しているとされている。そのことから、糖尿病の薬物治療では、インスリン分泌を促す治療やインクレチン分泌を促す治療が主に選択される。とくに、日本人を含めたアジア人は、インスリン分泌の低下とインクレチン作用の減弱を補う治療が効果があり、インスリン分泌とインクレチン分泌を促す同時に促す治療は2型糖尿病の理想的な治療と言える。最近では、注射薬であるが、基礎インスリンとGLP-1受容体作動薬の配合注で治療が実践されている。SKIPがその治療選択の一つになる可能性が本研究で示され、その意義は大きいと考えている。
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