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2020 年度 研究成果報告書

Activinによる糖代謝制御機構のメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08503
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関順天堂大学 (2020)
東京大学 (2018-2019)

研究代表者

岡崎 由希子  順天堂大学, 医学部, 准教授 (30422299)

研究分担者 笹子 敬洋  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20550429)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードActivin B / FSTL3 / 糖新生 / FGF21
研究成果の概要

我々は外科手術で摘出された日本人の皮下および内臓脂肪組織の網羅的発現解析により、BMIが増加すると脂肪組織からのFSTL3(Follistatin like-3)のmRNA発現が増加することを見出した。FSTL3はActivin Bと結合してActivin Bの作用を抑制することが知られている。
我々はActivin Bが強力な血糖降下作用を持つことを示し、そのメカニズムとして、糖新生抑制作用、およびFGF21の発現増加作用を示し、かつ、各々のパスウェイは異なることを示した。肥満すると糖尿病になる一因として、肥満によって発現増加するFSTL3によるActivin B作用の抑制が考えられた。

自由記述の分野

代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満に伴う糖尿病患者が世界中で急増し大きな問題になっている。この病態解明と治療開発のためには、ヒトの脂肪組織を用いた研究が重要であると考え、日本人の脂肪組織を検討し、その結果、FSTL3(Follistatin like-3)の発現がごく初期の肥満段階から有意に上昇することが分かった(ドイツ人の脂肪組織でも同じ結果であることを確認した)。
FSTL3は「強力な血糖降下作用を有するActivin B」の作用を阻害することを我々は見いだし、Activin Bの血糖降下作用のメカニズムには少なくとも2つの経路があることを示した。Activin Bは糖尿病の新規治療薬として有力な候補と考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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