研究課題/領域番号 |
18K08530
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
池上 博司 近畿大学, 医学部, 教授 (20221062)
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研究分担者 |
馬場谷 成 近畿大学, 医学部, 講師 (10449837)
廣峰 義久 近畿大学, 医学部, 講師 (30460851)
川畑 由美子 近畿大学, 医学部, 准教授 (80423185) [辞退]
能宗 伸輔 近畿大学, 医学部, 准教授 (90460849)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 1型糖尿病 / 遺伝子 / 分子遺伝学 / 濃厚家系 / 次世代シークエンス / ゲノムワイド関連解析 / rare variant / common variant |
研究実績の概要 |
本研究では1型糖尿病の成因を分子レベルで解明し、それに基づいた予知・予防・根治療法の構築・確率を目的として、2つのアプローチを駆使して研究を進めてきた。即ち、1)多くの症例に共通するありふれた多型(common variant)の同定を目的としたゲノムワイド関連解析(GWAS解析)と、2)全国規模で収集を進めてきた濃厚発症家系を対象として次世代シーケンス技術を駆使した網羅的全エクソームシークエンスによるrare variantの同定、の2プロジェクトを並行して進めた。1)のGWASによるcommon variant の探索ではオールジャパンで収集・集積してきた貴重な劇症1型糖尿病サンプルを駆使したGWAS解析でゲノムワイドの有意水準をクリアする遺伝子を2ヶ所、既知のHLA領域に加えて、未知のnon-HLA遺伝子として世界で初めて染色体12q13.13に同定した。また、後者がコードする遺伝子の機能に関連する血中バイオマーカーの探索が進んだ。2)の濃厚家系における解析から、複数の家系に共通して疾患感受性に関与する遺伝子と、個々の家系で疾患感受性の関与する遺伝子の両者が存在することが示唆され、前者のマッピングならびに候補遺伝子の同定が進んだ。
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