世界的に肥満者が増加しているが、コロナ禍では運動不足やストレスにより肥満者の増加は加速している。健康寿命延伸と医療費削減のために肥満予防は重要課題である。エネルギー消費型脂肪である褐色脂肪組織(BAT)は、食事に起因する肥満や中年太りへの抑制効果を発揮ことが知られており、肥満・代謝症候群にはBAT不全症が相当数含まれていると想定される。本研究により採血検査で簡便にヒト生体BAT量が測定できるようになれば健康診断でのBAT評価が可能となり、BAT不全症に対してより早く介入することできる。また採血検査という簡便性から肥満者が多い途上国への技術移転も容易であり、世界の肥満対策にも大きく貢献できる。
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