研究実績の概要 |
2013-2018年までに肝門部胆管癌に対して根治手術を受けた101例の患者の切除検体パラフィン固定切片からのgenetic DNA抽出は固定法の問題や経時的変化で抽出率が悪く、結果37例に対してのみ可能であった。よって2019年以降の胆道がん症例全69例についてもシークエンスを施行。DNA抽出作業中12例、DNA品質不良の17例を除き40例でDNA抽出成功し全77例を検証対象とした。対象とする遺伝子のみを補足し濃縮し、次世代シークエンサー(NGS)を用いて遺伝子配列を調べ、約400種類の遺伝子における遺伝子変異を同定した。現在のところ38の遺伝子変異(のべ138変異、頻度順にTP53 (20.5%), KRAS (17.6%), NOTCH (17.6%), ROS (14.7%), など )を同定しえた。別に解析している肝内胆管癌の遺伝子変異パターンとは既報(Nakamura et al, Nature gene, 2015)以上の違いがあり現在更に検証中である。肝門部領域胆管癌には肝内胆管癌肝門部浸潤と大型胆管由来の肝門部胆管癌を含むが、病理学的に異なるとされるこれら2つの疾患にはある一定遺伝子変異に傾向があることが見いだされた。また病理学的因子での解析では脈管浸潤と遺伝子変異の相関、リンパ管浸潤+リンパ節転移と遺伝子変異に有意差のある相関が見いだされた。胆道癌の共通ドライバー遺伝子とされるBRACA2, ERBB2, TP53については既報と同様の変異率であったが病理学的因子や予後因子に相関を認めなかった。しかし一部遺伝子異常の組み合わせが予後予測因子になりえる可能性が示唆された。しかし一部遺伝子異常の組み合わせが予後予測因子になりえる可能性が示唆された。しかし一部遺伝子異常の組み合わせが予後予測因子になりえる可能性が示唆された。しかし一部遺伝子異常の組み合わせが予後予測因子になりえる可能性が示唆された。
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