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2020 年度 研究成果報告書

肝門部胆管癌におけるクリニカルシークエンスパネルを用いたゲノム解析とその応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08552
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

阿部 雄太  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70327526)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード胆道癌 / ゲノム医療 / 次世代シーケンサー
研究成果の概要

肝門部胆管癌根治切除症例のうちDNA抽出を成功した全77例を解析した。NGSを用いて遺伝子配列を調べ、遺伝子変異を同定した。結果38種の遺伝子変異(のべ138変異)を同定した。病理学的に異なるとされる肝内胆管癌肝門部浸潤と大型胆管由来の肝門部胆管癌には遺伝子変異にある一定の傾向があった。胆道癌の共通ドライバー遺伝子とされるBRCA2, ERBB2, TP53については既報と同様の変異率であったがこれらと病理学的因子や予後因子に相関を認めなかった。しかし上記遺伝子異常に別の新規遺伝子異常の組み合わせが予後予測因子になりえる可能性が示唆された。これら新たな知見をまとめ現在論文作成中である。

自由記述の分野

肝胆膵外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝門部領域胆管癌は非常に予後不良な疾患である。それは高い悪性度と手術の高侵襲のためであり、その治療成績向上には手術治療と組み合わせた効果的な薬物治療の開発が必要とされている。一方肝門部領域胆管癌は欧米では発生頻度が低いため研究が盛んではない。つまりその希少性から大規模研究が難しく新規治療薬の開発や臨床応用が非常に遅れている。この背景において本研究では次世代シークエンサーを用いた癌遺伝子パネルを用いて肝門部領域胆管癌の遺伝子解析を行い、特徴的な変異パターンを解析し病理組織像や患者予後と遺伝子異常にある一定の相関を知ることができた。これは今後の新たな治療効果判定や新規治療薬開発の基礎となり得る。

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公開日: 2022-01-27  

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