研究課題/領域番号 |
18K08553
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
大木 岳志 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (90307562)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 再生医療 / 細胞シート / 縫合不全 |
研究実績の概要 |
申請者らが研究を推進してきた細胞シート工学技術を応用し、直腸癌外科手術後(低位前方切除)の縫合不全を減らすために、腹膜と脂肪由来幹細胞(ADSC)からハイブリッド細胞シートを作製し、操作性の良い細胞シートによる新規再生医療的消化管吻合部の補強治療の開発を目的とした。 (1)ハイブリッド細胞シートの作製:(A)脂肪由来幹細胞(Adipose-derived mesenchymal stem cell:ADSC)シートの作製と(B) ハイブリッド細胞シート(ADSCシート+腹膜)の作製)を作成した。コロナ禍で大動物が使用できないため、プレ実験で行ってきたラットを用いた小動物で本格に実験を進めた。生着実験にGFPラットから皮下脂肪からADSCシートを作製し、ラット背部骨格筋の表面(直腸筋層のモデル)に移植した。論文投稿予定である。また、小動物へ変更するにあたり、消化管モデルとして胃壁を用いて同様な実験を開始している。 (2)Conventionalな腹腔鏡下手術によるハイブリッド細胞シート移植手技のFeasibility:コロナ禍の影響で大動物実験が使用できない状況で前述した小動物用いた実験系を追加して行っている。 (3)ロボット支援下手術によるハイブリッド細胞シート移植手技のFeasibility Study(2)と同様にコロナ禍の影響で大型の実験が行えない状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
治療法については、国内と台湾の特許申請中である。コロナ禍で大動物実験ができず、限定的に実験可能な小動物実験を中心とした実験系に変更し研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
小動物の実験系に変更し実験を進めている。コロナウイルス問題が収束し大動物実験が可能となれば再開する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で研究が遅れたため。 1年延長として来年度使用予定。
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