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2018 年度 実施状況報告書

胃癌腹膜播種進展におけるRNA後天的修飾の意義

研究課題

研究課題/領域番号 18K08566
研究機関三重大学

研究代表者

沖上 正人  三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90722596)

研究分担者 問山 裕二  三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (00422824)
奥川 喜永  三重大学, 医学部, 助教 (30555545)
安田 裕美  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60586767)
吉山 繁幸  三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (60444436)
大井 正貴  三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (40418752)
楠 正人  三重大学, 医学系研究科, 教授 (50192026)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード胃癌 / 腹膜播種 / RNA修飾
研究実績の概要

胃癌は中国、日本、韓国などアジアや南米に患者が多い疾患であり、2015年度の日本における胃癌の死者数は49,129人(男32,206人、女16,923人)で、男性では肺癌に次いで第2位、女性では大腸癌,肺癌に次いで第3位の死亡者数の多い疾患である(厚生労働省 人口動態統計より)。とりわけ腹膜播種は胃癌の転移再発形式として最も頻度の高く,播種が進行すると癌性腹膜炎に伴うイレウスや水腎症,腹水貯留を併発し、全身状態を著しく悪化させる。さらには近年のMulti-Detector row Computed Tomography(MDCT)やPositoron Emission tomography/ Computed Tomograpgy(PET/CT)などの画像診断の発達も著しいが、高度進行胃癌の腹膜播種や術後腹膜播種再発を正確に診断することは難渋することが多く、審査腹腔鏡も近年導入されているがその診断能と麻酔を含めた侵襲など、改善すべき点も多い。一方、その治療に関しては、近年、胃癌全体に対する全身化学療法の効果が期待できるようになったが、薬剤の腹膜移行性が不良であることから胃癌腹膜播種に対しては、いまだ「標準的治療」と言うべき治療法は存在しない。従って,腹膜播種診断と治療は胃癌治療の中でも非常に重要な位置を占め,その成績は胃癌の予後を大きく左右するといえる。 RNA editingの癌化における機序が近年、解明されつつあり、RNA editingは翻訳蛋白の機能変化のみならず、非翻訳RNA領域においても、その発現変容に深く関わることが明らかとなってきている。本研究では、腹膜播種関連候補RNA editing sitesの同定を行い、biomarkerとしての意義を明らかにすることを目的とする。本年度は胃癌組織や血清からのRNA抽出やDNA抽出を行い、さらに一部RNA editing citeに関して評価を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床検体からのRNAやDNA抽出、薄切に時間を要したため、やや研究計画に遅れが生じている

今後の研究の推進方策

今後は、RNA修飾部位を、qPCRやパイロシークエンスを用いて評価を継続する

次年度使用額が生じた理由

臨床検体からのRNAやDNA抽出、薄切に時間を要したため、やや研究計画に遅れが生じているため、次年度に使用する予定としている

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Activation of AZIN1 RNA editing is a novel mechanism that promotes invasive potential of cancer-associated fibroblasts in colorectal cancer.2019

    • 著者名/発表者名
      Takeda S, Shigeyasu K, Okugawa Y, Yoshida K, Mori Y, Yano S, Noma K, Umeda Y, Kondo Y, Kishimoto H, Teraishi F, Nagasaka T, Tazawa H, Kagawa S, Fujiwara T, Goel A
    • 雑誌名

      Cancer Lett.

      巻: 444 ページ: 127-135

    • DOI

      doi: 10.1016/j.canlet.2018.12.009.

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2019-12-27  

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