in vtrroでは、HoxB9ノックダウンによって、TGFb signatureや血管新生因子は抑制され、EMTマーカーも抑制された。それと同時に、GemcitabineやPaclitaxelに対する感受性は上昇した。また膵癌細胞におけるStem CellマーカーであるCD133、CD44などは、HoxB9ノックダウンによって低下を認めた。以上により、膵癌細胞株においてHoxB9がTGFb経路を介して、EMT変化を伴い、転移・浸潤傾向を強めると同時に抗癌剤耐性を獲得しているメカニズムが推測された。 膵癌切除検体の約46%にHoxB9上昇を認め、HoxB9は無再発生存、全生存に有意な予後因子であった。また検体のけるTGFb signatureとHoxB9は正の相関関係を認めた。以上より、切除検体からもHoxB9がTGFb経路を介して、転移・浸潤傾向を増強する可能性が示唆された。
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