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2020 年度 研究成果報告書

膵臓がん微小環境に長期生存するがん間質幹細胞を標的とした新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08610
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

和田 聡  昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30420102)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膵臓がん / がん間質幹細胞 / 膵臓がんPDX / 次世代シーケンサー / CAR-T療法
研究成果の概要

膵臓がんPDXを17系統作製した。腫瘍組織を上皮と間質マーカーとに分けて染色し、間質マーカー陽性細胞をFACSソーティングして次世代シーケンサーにて解析した。その結果、長期継代したPDXにおいて発現の高い遺伝子Xを同定した。同じPDXにおける遺伝子Xの発現解析を行い、遺伝子Xはがん細胞には全く発現を認めない事を確認した。次に同じPDXの腫瘍組織を用いて遺伝子Xの免疫染色を行い、腫瘍の一部の間質細胞にのみ発現を認めた。そこで遺伝子Xを標的とした治療法の開発を行うため、遺伝子Xに対する抗体を作製してCAR分子を構築した。それをT細胞に遺伝子導入してCAR-T細胞を作製し抗腫瘍効果について検討した。

自由記述の分野

腫瘍免疫、消化器がん

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、難治性がんで最も予後不良である膵臓がん患者を対象とした新規治療法の開発を目的とした研究である。本研究が成功すれば、膵臓がんで苦しむ多くの患者さんに恩恵がもたらされる。これまでのがん治療は腫瘍細胞を標的とした治療法が多く開発されているが、本研究の特徴は、がん細胞を標的とするのではなく、がん間質細胞を標的とするところにある。本研究では、間質細胞の中でもがん間質幹細胞を標的とした治療法の開発であり、新しい着眼点のがん治療法開発となる。

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公開日: 2022-01-27  

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