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2020 年度 研究成果報告書

膵がん幹細胞特異抗原に対するマルチHLA結合性ペプチドの同定と新規免疫療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08618
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

硲 彰一  山口大学, 医学部, 教授(寄附講座等) (50253159)

研究分担者 永野 浩昭  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10294050)
鈴木 伸明  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50526910)
恒富 亮一  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10420514)
松井 洋人  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60780781)
藤原 信行  山口大学, 大学院医学系研究科, 学術研究員 (30805875)
竹之内 寛子  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 学術研究員 (20749808)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膵癌 / がん幹細胞 / ペプチド / 免疫療法 / MUC1 / ネオアンチゲン / Cathepsin B / Calreticulin
研究成果の概要

1.MUC1抗原由来HLA-A*24:02, A*02:01, A*02:06に反応する複数のペプチドを同定した。
2.膵がん幹細胞では、Cathepsin B並びにCalreticulinの発現が高く、がん幹細胞の標的分子となり得る。また、Cathepsin B、Calreticulin由来のマルチHLA結合性ペプチドが、各々、1種類、8種類同定された。
3.膵がん患者のネオアンチゲンを探索し、化学療法後ではネオアンチゲンとなる変異が変化した。また、大腸がんの原発巣と肝転移巣由来のネオアンチゲンの探索では、ネオアンチゲンの予測は転移巣を用いた解析から選択する必要があることが分かった。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌ワクチン療法を多くの症例に適応するには、多くのHLAタイプに結合するペプチドを同定する必要がある。また、癌抗原の発現は癌の状態によって変化するため、最も治癒困難な癌幹細胞に発現する蛋白由来のペプチドを同定する必要がある。今回我々が同定したペプチドはこれらのハードルをクリアしており、今後の癌治療の開発と発展に有意義と言える。また、ネオアンチゲンは癌の遺伝子変異に由来する抗原であり、癌特異性が高く、注目されている。今回の研究によりネオアンチゲン由来ペプチドを効率良く同定できており、また、最新の治療ターゲットとなる腫瘍を用いた解析が必要なことが分かったため、今後の研究に資するところが大きい。

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公開日: 2022-01-27  

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