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2020 年度 研究成果報告書

食道原発神経内分泌癌における分子生物学的サブクラスの同定と治療標的分子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08642
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関富山大学

研究代表者

奥村 知之  富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (10533523)

研究分担者 嶋田 裕  京都大学, 薬学研究科, 客員教授 (30216072)
藤井 努  富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60566967)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード食道癌 / 神経内分泌腫瘍 / マイクロRNA
研究成果の概要

日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS)参加 12施設から食道NEC切除症例36例について切除標本からRNAを抽出しクオリティーチェックの結果18例がマイクロRNA発現解析に進んだ。アレイに搭載された2632分子のなかで癌部での発現が変動しているものとして75分子、無再発例と比べて再発例で有意に発現変動しているものとして48分子が抽出された。これらには癌遺伝子および癌抑制遺伝子として報告されている分子が多数含まれるうえ、神経内分泌細胞形質に関わる分子が複数抽出された。また、抽出した32分子を用いて再発と有意に相関する2つのクラスターに分類することができた。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食道原発神経内分泌癌(NEC)は食道癌の1%と非常に希であり、エビデンスに基づく標準治療の確立には至っていない。通常の食道癌と比べて悪性度が高いことが知られており、切除可能症例においても術後早期に再発し救命できない症例が少なからず経験される。
本研究の成果によって悪性度と相関する分子生物学的サブクラスが同定され、食道NECにおける遺伝子スクリーニングに基づく切除適応症例選択が実現し個別化医療が確立されるものと期待される。さらに本研究によって同定された遺伝子セットの機能解析によって新たな治療法の開発につながる可能性が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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