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2020 年度 研究成果報告書

低酸素誘導性ミトコンドリア休眠(HiMS)障害による胃癌悪性度増強機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08650
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関佐賀大学

研究代表者

北島 吉彦  佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (30234256)

研究分担者 田中 智和  佐賀大学, 医学部, 助教 (60781903)
能城 浩和  佐賀大学, 医学部, 教授 (90301340)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードHIF-1 / ROS / mieap / MALM / MMP-1 / hypoxia
研究成果の概要

低酸素環境下(1%O2)でROS上昇とともに浸潤能が亢進する58As9ではMQCが障害されていることが推測された。一方、低酸素下で低浸潤能を維持するMKN45ではROS上昇がみられすMQCが正常であると思われた。平成30年:MKN45のMieap発現が低酸素誘導性MQCを制御する責任分子であることを示した。令和元年:iTRAQ法を用いてプロテオーム解析を行い、MKN45で低酸素下で発現量が減少するミトコンドリアタンパクを5種類抽出した。令和2年:58As9株でのMMP-1は低酸素環境下での浸潤能亢進の責任遺伝子であること、さらにHIF-1のターゲット遺伝子であることを立証した。

自由記述の分野

gastric cancer

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、低酸素環境下にある固形癌では、MALMというミトコンドリア品質管理機構の破綻が契機となり、細胞内にROSが蓄積することで浸潤能が亢進し、癌悪性度を増強することを胃癌細胞株を用いて証明した。さらにmieapがMALM機序には必須な遺伝子であることも立証した。さらにこの低酸素下での胃癌細胞浸潤能亢進には、HIF-1ターゲット遺伝子であるMMP-1の低酸素発現誘導が重要であることも立証した。本研究は、生体内では低酸素環境下に置かれている固形癌の悪性度増強がmieap発現を基軸にしたMALMという新たな機序により惹起されることを初めて立証した。

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公開日: 2022-01-27  

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