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2019 年度 実施状況報告書

インドシアニングリーン・ラクトソームを用いた胆嚢癌に対する新規治療法の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K08661
研究機関関西医科大学

研究代表者

海堀 昌樹  関西医科大学, 医学部, 教授 (30333199)

研究分担者 石崎 守彦  関西医科大学, 医学部, 講師 (10509467)
松井 康輔  関西医科大学, 医学部, 講師 (40460828)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードICG-ラクトソーム / Photodynamic Therapy / 胆嚢癌
研究実績の概要

ヒト胆嚢癌皮下移植モデルにおけるICG- Lactosome及びICGの集積様式の検討
目的:手術中の蛍光診断技術は癌部位の適正な切除範囲の同定を可能にする。我々は腫瘍集積に優れた近赤外領域の蛍光を発するICG含有ナノ粒子「ICG-Lactosome」を開発した。ヒト肝細胞癌のマウスモデル実験におきICG-Lactosomeの癌部への有意な集積を確認したMICG-Lactosomeは術中、主腫瘍からの微小転移やリンパ節転移などの局在診断の精度を向上させる可能性が高い。今回、ヒト胆嚢癌皮下移植モデルにおけるICG- Lactosome及びICGの集積様式の検討を行った。
方法;BALB/c nude mice、5週齢、雄の左鼠径部皮下にヒト中分化型管状腺癌細胞株(NOZ細胞)5×106個を皮下注射し腫瘍体積が約10-100㎜3になった時点でマウス尾静脈よりICG及びICG-Lactosomeを投与。試薬の投与量はICG0.2mg/ml100μl、ICG-Lactosome 20mg/ml100μlとしICGの質量%を一致させ投与を行った。ICG投与群5匹、ICG-Lactosome投与群5匹でIVIS ® imaging system を用い腫瘍部及び対側鼠径部の蛍光強度をそれぞれ観察し比較した結果:ICG投与群では、投与直後に肝臓へ集積したのちに速やかに体外へ排泄され腫瘍部、非腫瘍部ともに蛍光を示さず、有意差を認めなかった。ICG-lactosome投与群では、薬剤投与直後はICGの薬物動態とは明らかに異なり、全身に薬剤が分布。その後腫瘍へ薬剤が集積。蛍光強度では24時間~48時間後をピークとして上昇し右鼠径部の非腫瘍部との比較においてp<0.05と有意差を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

in vivio 実験を実施している

今後の研究の推進方策

in vivio実験を更に実施していく予定です。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
次年度に高額な必要物品を複数購入する可能性があるため、研究費の使用を出来る限り抑えた。
(使用計画)
必要な消耗品等で使用する予定です

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Near-infrared fluorencence imaging and photodynamic therapy with indocyanine green lactosomes has antineoplastic effects for galbladder cancer.2019

    • 著者名/発表者名
      Hishikawa H, Kaibori M, Matsuki K, Okumura T, Ozeki E, Yoshii Y, et al.
    • 雑誌名

      Oncotarget

      巻: 54 ページ: 5622-5631

    • DOI

      10.18632

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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