研究課題/領域番号 |
18K08661
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
海堀 昌樹 関西医科大学, 医学部, 教授 (30333199)
|
研究分担者 |
石崎 守彦 関西医科大学, 医学部, 講師 (10509467)
松井 康輔 関西医科大学, 医学部, 講師 (40460828)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | ICG-ラクトソーム / Photodynamic Therapy / 胆嚢癌 |
研究実績の概要 |
最終年度2つの実験を追加 1.目的:胆嚢癌に対するパクリタキセル内包ラクトソームのin vitro増殖抑制作用の検討。パクリタキセル(PTX)との比較試験。 PTX:1バイアル中にPTX30㎎を含有タキソール;注射液30㎎を使用。PTX内包ラクトソーム:12.5㎎ PTX分子量:853.91。使用濃度:0(control)、0.5、1、5、10、50、100、500、1000ng/ml濃度希釈は生食を用いる。方法:1)96wellプレートにNOZ細胞1×10^4cell/0.1mlをwilliam's E medium 10% heat inactivated fetal bovine serumを用い5.0% CO2、37度で24時間培養 2)培養開始後24時間時にPTX1~1000ng/mlとなるようPTX群に10μl加え培養 3)48時間培養後上記手法でMTTassayを行う。評価:PTX群とPTX-Lactosome群におけるIC50の検討。結果:PTX IC50 1.59ng/ml。PTX-Lactosome IC50 4.83ng/ml。in vitro実験ではPTXより増殖抑制作用は低く予想され増殖抑制に優れていると考えられる。 2.目的:近赤外線照射によるICGの分解産物方法:ICG水溶液40μl/mlを使用し近赤外照射パワー密度は100 J/cm2,340mW/cm2; 300s照射後、MALDI-TOFMS法で解析。結果;照射後のICGは主に2つの分解産物であることがわかった。ICG分子の二重結合が切断レーザー照射後に腫瘍部位で近赤外蛍光が失われたことを示す。 全体を通し、(1)In vivo実験にてICG-Lactosomeは腫瘍特異的に蓄積し診断において有効性が示された。 (2)In vivo及びIn vitroにおきPDTによる腫瘍発育抑制効果が認められた。
|