研究成果の概要 |
大腸癌細胞株SW480, SW620, HT29を用いて、Syntenin-1の抑制を行い、遺伝子発現の網羅的解析を行った結果、プロスタグランディンシグナルに変化を認めた。これはCOX2を阻害した時の挙動と同じであった。このことからSyntenin-1のCOX-2シグナルへの関与が示唆された。LGR5は幹細胞性を司ると言われるが、Syntenin-1の阻害はこの幹細胞性を裏付けるように抗がん剤耐性を低下させた。化学療法の感受性を増強させるためにCOX-2阻害剤との併用を行ったところ、著明な相乗効果を認めた。有用なコンビネーション療法としての可能性が示唆された。
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