• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

膵癌克服をめざした細胞間質制御による膵星細胞不活化法の確立

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K08695
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

石戸 圭之輔  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (00436023)

研究分担者 工藤 大輔  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00587024)
袴田 健一  弘前大学, 医学研究科, 教授 (30271802)
脇屋 太一  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50571246)
木村 憲央  弘前大学, 医学研究科, 講師 (60436029)
柿崎 育子  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (80302024)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード膵癌 / 間質制御
研究成果の概要

本研究は、膵癌細胞間質制御による膵癌治療モデルの確立を目的としていました。これまで以下の4点の実験を行いました。①膵癌化学療法剤であるgemcitabineとnab-paclitaxel(GnP)の抗腫瘍効果に関する実験、 ②GnPが与える膵癌間質の癌関連線維芽細胞(CAF)への影響に関する実験 、③GnP投与期間とCAF抑制率との相関実験、 ④膵癌間質のリンパ球分布に与えるGnPの影響に関する実験。以上より、GnPは膵癌間質のCAFを制御し間質を疎にすることで、間質への細胞障害性リンパ球を効率的に誘導し、さらに制御性リンパ球による腫瘍細胞障害が抑制されるという仮説を支持する成果を得ました。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌の5年生存率は5%程度とされ、難治性癌の一つとされています。膵癌が難治性である理由の一つに、膵癌細胞間質の厚い線維性組織であるdesmoplasiaがあげられます。Desmoplasiaは、膵癌の悪性度を担っているとされ、膵癌の新たな治療ターゲットとして注目されています。今回の成果は、この間質desmoplasiaを攻略する糸口を明らかにしたこと、および膵癌に対する新たな治療開発のきっかけとなり得る点において、学術的意義を持つと思われます。また、難治性膵癌の克服を一刻も早く達成しなくてはならない現代社会において、この成果は大きな社会的意義を持つとも思われました。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi