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2020 年度 研究成果報告書

3D膵癌オルガノイドモデルを用いた新たな癌細胞死形態とそれに伴う浸潤機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08708
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

森山 大樹  九州大学, 大学病院, 准教授 (70586859)

研究分担者 寅田 信博  九州大学, 大学病院, 臨床検査技師 (00398075)
大内田 研宙  九州大学, 大学病院, 講師 (20452708)
鬼丸 学  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80529876)
水元 一博  九州大学, 大学病院, 准教授 (90253418)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膵癌 / 細胞死 / necroptosis / オルガノイド / 微小環境
研究成果の概要

本研究では、膵癌組織で恒常的に起こっている、あるいは癌治療で誘導される細胞死が癌の浸潤機構に与える影響を明らかにすることを目的とし、特に癌の進展に影響するとされるnecroptosisを中心に研究を行った。
ヒト膵癌組織ではnecroptosisのkey mediatorであるRIP3とMLKLが高発現しており、necroptosisが恒常的に起きていると考えられた。膵癌細胞へのnecroptosis誘導および上清添加実験から、necroptosisはCXCL5-CXCR2経路を介して膵癌細胞の遊走能および浸潤能を促進していることが示唆された。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、特に癌の進展に大きく影響を与えていると考えられる、プログラムされた細胞死のひとつであるnecroptosisに注目した。
本研究結果から、膵癌の薬物治療において、apoptosis耐性となった癌細胞にnecroptosisを誘導することが有効である可能性が示唆されたとともに、タンパク発現の差異によってnecroptosis誘導への反応性が異なることや、necroptosisによって放出された因子が癌の進展を促進することが明らかとなった。necroptosisが誘導される条件や放出される因子を抑制する戦略をさらに研究することで、膵癌に対する新たな治療戦略の開発につながると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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