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2022 年度 研究成果報告書

膵全摘患者に対する前向き実態調査

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08718
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

松本 逸平  近畿大学, 医学部, 准教授 (30379408)

研究分担者 亀井 敬子  近畿大学, 医学部, 講師 (30411606)
竹山 宜典  近畿大学, 医学部, 教授 (70263374)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード膵全摘術 / 術後QOL / 膵性糖尿病 / 膵外分泌機能不全 / 術後脂肪肝
研究成果の概要

膵全摘患者の術後QOL、栄養指標・血糖コントロール、脂肪肝発生について、多施設前向き大規模観察研究を行った。全国71施設以上より286例症例を集積した。
QOL評価では「心の健康」は術前より改善を認めたがその他6項目では増悪していた。術後脂肪肝の発生頻度は19.6%と比較的低く、女性、高BMI、術後下痢が危険因子であった。術後血糖は術後3ヶ月で安定し、HbA1c値は7.0%~8.0%の高値で推移する。栄養指標は術後1ヶ月で最も低下し、3ヶ月で改善、以降はほぼ横ばいで推移する。術後12ヶ月の低血糖の予測因子は血清HbA1c値8.9%以下、即効性インスリンの使用であった。

自由記述の分野

肝胆膵外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵全摘術は、血糖コントロールの困難さによる重症糖尿病や膵外分泌機能不全による栄養障害がQOLの低下を招く術式と認識されている。しかし、膵全摘適応患者数はhigh volume centerでも年間数例であるため、多数例、前向き研究の報告はない。本研究は世界で初めての膵全摘術における多数例の前向き研究である。術前後のQOL、栄養指標、膵性糖尿病、術後脂肪肝について検討され、膵全摘術周術期の実態が高いエビデンスをもって示された極めて意義ある研究である。

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公開日: 2024-01-30  

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