研究課題/領域番号 |
18K08721
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
神藤 英二 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (30626619)
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研究分担者 |
林 克己 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 放射線科, 講師 (10532517)
高野 政志 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 産科婦人科学, 教授 (20505375)
梶原 由規 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 講師 (20753023)
中西 邦昭 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 検査部, 教授 (60523115) [辞退]
関澤 明徳 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 助教 (70792670)
望月 早月 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 助教 (80365428)
上野 秀樹 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 教授 (90597535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 直腸癌 / 術前化学放射線療法 / 効果予測 |
研究実績の概要 |
A. CD133/COX-2/TILの3因子に基づいた症例選別と治療効果の検証(前向き試験):治療前内視鏡下生検組織内の癌幹細胞マーカー(CD133)の発現・血管新生因子(COX-2)の発現・宿主側の腫瘍免疫(CD8陽性リンパ球の腫瘍胞巣内浸潤程度)の3因子が直腸癌術前化学放射線療法の組織学的効果予測因子になりうるか検証するため、実際に3因子により症例を選別し治療を実施した場合に、予測通り高い効果が得られるか検討する。現在20例がエントリーされた、まだ解析するには症例数が不足している。 B. 術後成績を基にしたCRT予後改善効果予測因子の抽出(historical cohort study): 2008-2012年の間CRTを実施していない80例と、2013-2016年にCRTを実施した41例を対象とした後方視的研究を実施している。 これまでに後方視的研究から、3因子が組織学的効果判定と相関することを明らかにした。なお研究Aについては認定臨床研究審査委員会にて審査されjRCTに登録を完了した。 後方視的研究の内容を論文化し、英文誌に報告した。Predictive Immunohistochemical Features for Tumour Response to Chemoradiotherapy in Rectal Cancer. BJS Open. 2020 Apr;4(2):301-309. また、 直腸癌術前化学放射線療法効果予測の内容で、2019年第119回日本外科学会定期学術集会(シンポジウム)「治療前内視鏡下生検組織による直腸癌術前化学放射線療法の効果予測―組織学的効果判定および腫瘍縮小率を指標として―」を報告、また第78回日本癌学会学術総会、第81回日本臨床外科学会総会においても報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
A. CD133/COX-2/TILの3因子に基づいた症例選別と治療効果の検証(前向き試験):実際に3因子により症例を選別し治療を実施した場合に、予測通り高い効果が得られるかの検証を行う。40例程度が治療対象とする予定であり、現在20例がエントリーされた、やや集積ペースが鈍化しているが今後の増加に期待したい。B. 術後成績を基にしたCRT予後改善効果予測因子の抽出(historical cohort study): 2008-2012年の間CRTを実施していない80例と、2013-2016年にCRTを実施した41例を対象とした後方視的研究を実施している。 これまでに後方視的研究から、3因子が組織学的効果判定と相関することを明らかにし、英文誌に発表した。 研究Aについては認定臨床研究審査委員会にて審査されjRCTに登録を完了した。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画通りにすすめる予定である。A. CD133/COX-2/TILの3因子に基づいた症例選別と治療効果の検証(前向き試験):さらに症例を集積し目標の40例程度を 目指す。B. 術後成績を基にしたCRT予後改善効果予測因子の抽出(historical cohort study): 2008-2012年の間CRTを実施していない80例と、2013-2016年に CRTを実施した41例を対象とした後方視的研究により、予後因子および効果予測因子を抽出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
ほぼ予定通りの使用額となっている。残額については、今年acceptされた論文の発刊が来年度に予定され、その際に使用する予定である。また、免疫染色に人件費も必要となっており、これに使用する。
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