研究課題/領域番号 |
18K08727
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
斉藤 貴明 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (80793364)
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研究分担者 |
犬塚 和徳 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (00397415)
海野 直樹 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (20291958)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | リンパ浮腫 / インドシアニングリーン蛍光リンパ管造影検査 / Three-Microneedle Diveic |
研究実績の概要 |
本研究は【計画1】新しい注射針であるThree-Microneedle Device(TMD)の痛みに対しての有用性【計画2】注射部位解剖学的意義【計画3】TMDの組織学的深達度における不偏性【計画4】指摘濃度・量の設定の妥当性を検討する計画であった。【計画1】では健常ボランティア42人(男性28人、年齢18-34歳)において従来の27G針とTMDによる痛み評価においてFacial pain Rating Scale(FRS)およびNumerical Rating Scale(NRS)ともに、それぞれ2.36±0.85 vs 1.64±0.66 (p < 0.01)、3.33±1.30 vs 2.14±1.16 (p < 0.01)と有意にTMDで痛みの程度が低いことが証明された。【計画2】では従来の足背での注射部位では大伏在静脈に沿ったリンパ管走行しか確認できなく、そのvariationは認められなかったが、足外果に注射したICGには5つのtypeのvariationがあることがわかり、健常ボランティア42人において、type1:下腿背側を上行し、膝窩部で深部へ入り観察できなくなる;右下肢76.2%、左下肢69.0%、type2:下腿背側を上行し、膝窩を越えて大腿部で内側を走行し大伏在系と合流する;右下肢16.7%、左下肢21.4%、type3:下腿背側で膝窩を越えずに内側を走行し大伏在系と合流する;右下肢11.9%、左下肢14.3%、type4:下腿背側で膝窩を越えずに外側から下腿前面を走行し大伏在系と合流する;右下肢14.3%、左下肢26.2%、type5:下腿背側を上行し、膝窩を越えて大腿部で外側から大腿前面を走行し大伏在系と合流する;右下肢2.4%、左下肢2.4%と外果に注射したICGにはvariationがあり、その頻度を調べることができた。【計画3】【計画4】までは着手できていない。
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