希少疾病医薬品指定疾患である拡張型心筋症に対し、既存薬のドラッグリポジショニングによる探索として、iPS細胞由来心筋細胞を用いたin vitro実験、および自然発症拡張型心筋症ハムスターを用いたin vivo実験を組み合わせることで、複数の薬剤が有効性を持つことが見いだされた。iPS由来心筋細胞を用いることで、安全性のスクリーニングを効率的に実施することができ、開発にかかる期間・費用が圧縮できる。既存薬のデータを活用し、見出された薬剤は組み合わせ投与が可能でさらに有効性が高まる可能性があることも示唆され、より効率的な開発が可能である。
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