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2018 年度 実施状況報告書

難治性皮膚潰瘍に対する他家細胞移植を見据えた積層細胞シート凍結保存法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K08735
研究機関山口大学

研究代表者

白澤 文吾  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80444719)

研究分担者 濱野 公一  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
上野 耕司  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード細胞シート凍結
研究実績の概要

細胞移植治療を普及させるためには、コストを抑えた治療法の開発が求められる。自家細胞と他家細胞の移植治療をコストの観点から考えると、自家細胞は患者ごとのオーダーメイド治療であり、その細胞ごとに細胞の品質検査が求められることから、他家細胞と比べてコストが高くなることは必然である。また、自家細胞は細胞を増やすための培養期間が必要であることから、予め細胞をストックしておく他家細胞と比べて、治療スピードが遅くなることは自家細胞のデメリットである。このような課題を克服するために、他家細胞移植が考えられる。そして、他家細胞シート移植をより実用性の高いものとなるように考えたときに、細胞シートを凍結保存することが出来れば、治療の普及に貢献できることは明白である。本研究では細胞シートの新たな凍結法について探索するものである。
我々は、3Dフリーザー(古賀産業株式会社製)を用いて、細胞を凍結させる条件を検討した。細胞保存液は4種類を用いた。凍結解凍して3日後に培養した細胞をMTS試薬で評価すると、コントロールとして凍結させなかった細胞に比べて、細胞生存が80~90%の値を示す細胞保存液があった。この結果は、3Dフリーザーと特定の細胞保存液を用いることで、細胞シートを作製する細胞培養条件で細胞を凍結させることが可能であることを示唆するものであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

細胞シート作製から移植するまでの過程を短縮することが可能になるかもしれない、細胞凍結条件が存在することが示唆されたため。

今後の研究の推進方策

細胞凍結条件を更に検討し、また、凍結解凍した細胞シートの機能解析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

実験で使用する細胞保存液は、研究室に既にあるものを使用したため、次年度使用額が生じた。この次年度使用額は、翌年に細胞保存液購入費として使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Dclk1 Inhibition Cancels 5-FU-induced Cell-cycle Arrest and Decreases Cell Survival in Colorectal Cancer2018

    • 著者名/発表者名
      Suehiro Y, Takemoto Y, Nishimoto A, Ueno K, Shirasawa B, Tanaka T, Kugimiya N, Suga A, Harada E, Hamano K
    • 雑誌名

      Anticancer Res

      巻: 38 ページ: 6225-6230

    • DOI

      10.21873/anticanres.12977

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Current Status and Perspectives on Pharmacologic Therapy for Abdominal Aortic Aneurysm2018

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura K, Morikage N, Nishino-Fujimoto S, Furutani A, Shirasawa B, Hamano K
    • 雑誌名

      Curr Drug Targets

      巻: 19 ページ: 1265-1275

    • DOI

      10.2174/1389450119666171227223331

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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