研究課題/領域番号 |
18K08736
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
打田 俊司 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (10246556)
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研究分担者 |
浪口 謙治 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (10815343)
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
中岡 裕智 愛媛大学, 医学部, 技術員 (30795464)
檜垣 高史 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (60253308)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 自己心膜 / ナノ複合 / ポリ乳酸 / バイオシート / PTFE / 焼成PTFE |
研究実績の概要 |
当初の計画では、年度初頭からウサギを用いた動物実験を実施する予定であったが、急遽、対象となる動物実験を開始する上で心膜組織の形態学組的な予備検討と、共同研究先での人工心膜の技術的な再検討が必要となった。そのため、過去の実験産物を用いることで、予算の執行を伴うことなく予備的実験を継続させた。また、2019年度は予期しない臨床業務が多数発生したこともあり、その予備検討にも当初の計画より時間を要した。これらの充実した予備検討を踏まえて、新年度では以下に示す通りの動物実験を迅速かつ的確に実施する計画を既に策定しており、その実験内容については、すでに愛媛大学動物実験委員会において承認済みである。その実験においては、科研費申請計画書に記述していた人工心膜の実験動物への移植、および組織学的・分子生物学的解析を、2020-2021年度の一年間で概ね完了する計画となる。 (現在、新たな癒着防止材料開発および臨床応用へ向けて動物実験を既に着手しており、順調に予算執行中である。) また、新年度には代用複合心膜シートの機材となる加工済みpolytetrafluoroethyleneシート、生体内で作成したバイオシートによる生体組織膜との違いの検討を加え、生体膜に対して生体親和性ナノ加工処理の可能性も併せて検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画では、年度初頭からウサギを用いた動物実験を実施する予定であったが、急遽、対象となる動物実験を開始する上で心膜組織の形態学組的な予備検討と、共同研究先での人工心膜の技術的な再検討が必要となった。そのため、過去の実験産物を用いることで、予算の執行を伴うことなく予備的実験を継続させた。また、2019年度は予期しない臨床業務が多数発生したこともあり、その予備検討にも当初の計画より時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
現在、新たな癒着防止材料開発および臨床応用へ向けて動物実験を既に着手しており、順調に予算執行中である。また、新年度には代用複合心膜シートの機材となる加工済みpolytetrafluoroethyleneシート、生体内で作成したバイオシートによる生体組織膜との違いの検討を加え、生体膜に対して生体親和性ナノ加工処理の可能性も併せて検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画では、2019年度からウサギを用いた動物実験を実施する予定であったが、急遽、対象となる動物実験を開始する上で心膜組織の形態学組的な予備検討と、共同研究先での人工心膜の技術的な再検討が必要となったため、過去の実験産物を用いることで、予算の執行を伴うことなく予備的実験を継続させてきた。また、2019年度は予期しない臨床業務が多数発生したこともあり、その予備検討にも当初の計画より時間を要した。これらの充実した予備検討を踏まえて、新年度では以下に示す通りの動物実験を迅速かつ的確に実施する計画を既に策定しており、その実験内容については、すでに愛媛大学動物実験委員会において承認済みである(承認番号05R08-6)。 その実験においては、科研費申請計画書に記述していた人工心膜の実験動物への移植、および組織学的・分子生物学的解析を2020-2021年度の一年間で概ね完了する計画として承認されている。現在、新たな癒着防止材料開発および臨床応用へ向けて動物実験を既に着手しており、順調に予算執行中である。
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