研究課題/領域番号 |
18K08736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
打田 俊司 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (10246556)
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研究分担者 |
浪口 謙治 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (10815343)
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
中岡 裕智 愛媛大学, 医学部, 技術員 (30795464)
檜垣 高史 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (60253308)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自己心膜 / ナノ複合 / ポリ乳酸 / バイオシート / PTFE / 焼成PTFE / iBTA / MPCコーティング |
研究成果の概要 |
新たな癒着防止材料開発および臨床応用へ向け、代用心膜シート移植で代用心膜と自己心膜の新生や組織増殖などを病理組織学的に評価。 ・生体親和性ナノ複合加工PTFEシート 胸骨とシートの癒着は比較的抑制され、容易に剥離可能。移植心膜に心膜組織の増生認めさらに病理組織学的評価中。・MPCコーティングPTFE 補填心膜心臓面に自己心膜組織増生を認め、代用心膜の足場作用が示唆された。心臓面癒着は粗かつ柔らかで剥離も容易。胸骨面剥離も容易で、胸骨切開時心臓損傷も十分回避できた。・iBTA組織 補填心膜では自己心膜組織の遊走を広範囲に認め、優れた代用心膜・自己心膜再生の足場機能が考えられ、さらに詳細な解析中。
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自由記述の分野 |
心臓血管外科(先天性心疾患、心不全)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代用心膜と自己組織再生の融合した機能を持ったbiocompatibleな生体吸収性・生体不活性新規複合シートの開発研究は実臨床で用いられている代用心膜にはない生理学的特性を求めた。本研究では自己心膜組織の再生という最も理想的な機能も含め生体親和性ナノ複合加工処理PTFEシート、MACコーティングPTFEシート、iBTA組織(生体内作成バイオシート)それぞれに予測を上回る良好な結果が示唆された。さらなる詳細解析が現在進行中である。これらの実臨床への還元は複数回胸骨正中切開を必要とする先天性心疾患外科治療において生命リスクの軽減と癒着回避に伴う新機能への影響を軽減できる。
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