研究課題
基盤研究(C)
本研究で以下を調べることとした。心房切開にて炎症を起こした心房筋に対して、局所の抗炎症療法が興奮伝導のバラツキを抑えることができるか、光学マッピングシステムを使用して調べた。抗炎症薬の徐放化を目指して、心房における局所的な抗炎症を期待したが、有効な徐放化が難しかった。電気生理学的、病理組織学的な抗炎症作用の有効性を確認できなかったため、更なる素材の選定と検証が必要である。
心臓血管外科
POAFの発症に炎症が関与しているとの臨床データやステロイド、コルヒチンなどの全身投与でPOAFが抑制できたとのデータはあるものの、その機序を調べた基礎研究はほとんど無く、局所投与が有効であったとする研究も無い。よって本研究は,基礎研究を根拠として臨床研究を行うことの一助となり、これまでに無い抗炎症薬剤徐放化シートの作製に寄与する重要な基礎研究となると考えられる。