当研究はNational Clinical Database(NCD)に登録されている多施設の大規模なデータをもとに希少な症例の予後を調査するものである。よって本年度はまずNCDからデータを抽出し、統計処理をしていただくための手続きを行った。研究遂行のため、日本血管外科学会の「NCDデータを利用した複数領域にまたがる新規研究課題公募」に応募し、当研究が採択された。これでNCDからの研究データの提供が得られることとなり、NCDと協議し研究の進め方を検討していくところである。まずはどのような項目を選んで統計処理すべきかを研究グループ内で討議している。そのために同様の研究に関する文献検索、その評価を進めているところである。また各種学会に出席し関連発表を聞き、他施設の研究者と接触しこの研究に関する方向性などを模索した。より多くの研究資金が必要となることも想定して研究資金の調達についてグループ内で討議している。また日本血管外科学会とコンタクトをとり、研究遂行に際し必要な、NCDデータを用いた研究の学会内で承認された課題であることをホームページ上で公開していただいた。来るべき論文作成時の著者名に学会側、NCD側の名前を入れることの取り決めも学会、NCDと綿密に行った。
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