ジメチルセレコキシブ(DMC)は、βアドレナリン受容体刺激薬イソプレナリンにより誘導された心筋肥大および心臓線維化を有意に抑制した。In vitro実験において、DMCは心筋細胞に直接的に作用し、心筋肥大抑制因子glycogen synthase kinase-3 (GSK-3)を活性化したことから、これが病的心臓リモデリング抑制の機序である可能性が考えられた。また、DMCはマウスにおいてイソプレナリンによるオートファジー活性の減弱を抑制したことから、オートファジー活性化作用も病的リモデリング抑制と関連している可能性が示唆された。
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