研究分担者 |
古舘 晃 佐賀大学, 医学部, 助教 (30448477) [辞退]
西田 誉浩 佐賀大学, 医学部, 教授 (50284500) [辞退]
伊藤 学 佐賀大学, 医学部, 講師 (50555084)
藤井 進 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (60535748) [辞退]
森田 茂樹 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (70243938) [辞退]
野上 英次郎 佐賀大学, 医学部, 助教 (70766534) [辞退]
高松 正憲 佐賀大学, 医学部, 助教 (90594656) [辞退]
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研究実績の概要 |
(目的)重症大動脈弁狭窄症(AS)に対する低侵襲治療である経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)が2013年10月に保険償還されたが,低侵襲手術は材料が高価であるため,その費用対効果も重要である.ASに対する従来開胸手術(SAVR)と低侵襲手術(TAVI)の全国データを比較するためDPCデータに着目し,当院のDPCデータでデータ抽出法を確立し,全国のDPCデータで検討を行った.(研究内容)当院でのプロトコールを使用し,厚労省の「匿名診療等関連情報の提供に関するホームページ」から提供されたDPCデータを使用した.尚,今回のデータは,我々が考案した条件で厚労省の「匿名診療等関連情報の提供に関するホームページ」から提供されたデータを独自に作成,加工した統計であり,厚労省作成,公表の統計とは異なるものである.SAVRは単一の手術Kコードから抽出することが不可能であり,当院での検出率が94%以上であった条件にて検出した。平成28年度から30年度のDPCデータから抽出された2群での,性別,年齢,在院日数(術前,術後),在院死亡,行為点数,行為薬剤点数,行為材料点数,手術料,麻酔料,注射料,投薬量,検査料,画像料,入院料を比較し,3年の推移をまとめた.平成28~30年度の3年間で,SAVR:12,534例,TAVI:14,744例を対象とした.治療成績は在院死亡はSAVR1.0%, TAVI0.6%と共に非常に良好な成績で,在院日数はSAVRよりもTAVIの方が短かかった.行為点数平均ではTAVIが100.000点以上高く,行為材料点数平均ではTAVIが約280,000点高かった.手術材料を含む手術料以外の麻酔料,注射料,投薬料,検査料,入院料はいずれもTAVIが低いため,低侵襲治療としての効果が出ているが,高い材料費によりその費用対効果は失われていると思われた.
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