• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

癌の蛍光診断を応用した肺癌胸膜浸潤とリンパ節転移に対する新たな低侵襲診断法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K08775
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

北田 正博  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (60332483)

研究分担者 大崎 能伸  旭川医科大学, 大学病院, 客員教授 (30191935)
佐々木 高明  旭川医科大学, 医学部, 助教 (70516997)
石橋 佳  旭川医科大学, 医学部, 客員助教 (80646076)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード光学的診断 / 自家蛍光 / アミノレブリン酸 / 肺癌 / 胸膜播種性病変 / 悪性胸膜中皮腫
研究成果の概要

胸膜悪性病変に対する光感受性物質の5ALA(5-aminolevulinic acid)と自家蛍光を併用した低侵襲な光学的診断開発を行った。経口摂取した5ALAは、ヘムの前駆体であるProtoporphyrin IXに代謝され悪性細胞内に留まり、630nm程度の赤色蛍光を呈する事象を利用した。肺癌胸膜浸潤診断はpl0かpl1以上に対する感度は、肺腺癌に限ると感度93.9%、特異度74.3%であった。蛍光観察可能なpl0の88.9%が術前PL1と診断した症例であった。胸膜近傍で胸膜浸潤を疑う腫瘍性病変に対する高精度な局在診断と胸膜浸潤の有無の診断が可能であった。

自由記述の分野

胸部外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺癌術後の早期再発に、術前の画像診断や術中の可視診断では見逃す可能性がある微小な胸膜播種性病変が関与していると考えられ、確実かつ客観的な評価、診断システムの開発が希求されてきた。我々は、正常組織が放つ緑色自家蛍光と悪性腫瘍組織で起きる色調の変化を観察する低侵襲な光学的診断を、独自の観察システムを用い研究してきた。本研究結果により、肺癌の進行度に関与する胸膜浸潤因子の診断に関して、従来の画像診断を補完する事が可能であり、更に、より進行したStageⅣである肺癌胸膜播種性病変の診断に活用可能と考えられた。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi